der Blaue Reiter

Gallery silencio支配人ブログ。個人ブログも兼ねているため、立ち位置のよくわからないブログとなる予定

魔法にかかった夜

こんばんは。

 

 

2016年の7月

 

僕が会社を継ぐ決断をしてから半年とちょっと。

身の毛もよだつ、とんでもないことが発覚しました。

 

全てのプランが狂った。

先行きが不透明すぎて、眠れない日が2017年12月まで続きました。

 

その間は、学生という肩書きは封印しなければとても乗り越えられない状態やった。

 

仕事では色んなビジョンが頭にあったし、プランも練り、まさに取りかかろうとしていた時やった。

 

学生としては、最短での卒業を目指して準備していたし、あの年度の仲間たちは俺を支えてくれメンバーが多かっただけに、ただただ残念で。

 

 

毎日が辛くて辛くて、何でこんなに試練ばかりの道のりなのか恨んだこともあったけど。

 

でも、動きを止めたら死んでしまいそうなあの時期の俺の支えは、先生、学友、お客さん、元請けさん、そして従業員やった。

 

 

遠く離れてて、心配しながらも見守ってくれてたこと。

俺を信じて、ウチみたいな小さな会社との関係を続けてくださったこと。

発注停止も潔く受け入れますと伝えても、がっつり仕事をくれたこと。

事情を全て説明して、他行きたいとこあれば止めないと伝えても残ってくれたこと。

 

本当に支えでした。

 

 

仕事って、社会貢献やお客様の為なんてのは当たり前の話で。

それを踏まえた上でって部分で、何のために仕事してるのかと聞かれるなら、即答で「従業員のため」って答えます。

 

自分を殺し、皆様には感謝し続ける日々。

 

 

2017年2月

 

 

ある一言で、それまで保っていたもの全てが崩れ去ろうとしてました。

 

こいつらは人間じゃない。

守ってやらなきゃってもう思わない。

 

 

社長の肩書きをお返しし、一からやり直すことをほぼほぼ決めました。

 

大事な従業員は、他の会社の社長さんとこにお願いする話もしていて。

 

 

 

もしかしたら、暫く行けんかもしれんな~と思い、行きつけのステーキ屋さんへ。

 

そこのお店は、俺が結婚してたときから通ってるお店です。

 

お肉が最高でね。

 

A5ランクのお肉です。って、アホみたいに高い金とってドヤ顔でそう言ってくる店が殆どやけど、そこの店は違う。

マスターの目利きが半端なくて、肉の旨さが尋常ではない。

口にいれた瞬間に溶ける肉。

あの値段であのレベルの肉を出す店は、そこ以外知らない。

 

 

 

時間遅くに行った事もあり、店内には俺とマスターのみ。

 

親父と歳が近いマスターに現状の話をしたら、マスターもビックリしてた。

そんな酷い話なかなかないな、あんた大丈夫か?と言われたので、アホらしくてもう会社は辞めよう、社長は還そうと決めました。

 

と伝えると、目の前で焼いている肉に目を落とし、少し間をおいてからボソッとこう言いました。

 

 

あんたは他と比べて優秀なんだから、ハンデつけてやってると思えや。

 

 

 

優秀?

 

俺が?

 

この俺が?

 

 

この俺様が優秀??!!

 

 

 

 

◾俺が優秀すぎる件について

 

目からウロコとはあの事でしょうね。

マスターのたった一言で見方が180度変わったんですから。

 

魔法にかかったんです、俺は。

 

 

そこからは超ポジティブな以前までの自分を取り戻したかに見えましたが、件の内容はそれほど簡単ではなく、それでもやはりしんどかった。

 

でも、毎日毎日言い聞かせてましたね、俺は優秀なんや俺は優秀なんや、絶対負けねーまとめてかかってこいや!って。

 

今でも思うけど、あの言葉がなかったら辞めてたし、乗り越えられなかった。

 

 

 

以上、簡単ではございますが、呆れるくらいの単細胞単純な男に対して成功した事例でした笑

 

 

 

 

昨日の夜は、その店に行ってきた。

 

マスターに、全て終わった事を伝えると、心底喜んでくれた(値段は安くしてくれなかったけど)。

いつもは黙って肉を焼いているのだけど、マスターのお陰やと伝えると嬉しそうに肉を焼いてました。

 

その姿、俺も嬉しかった。

 

 

 


f:id:gallery-silencio:20180531212813j:image

 

 

ご馳走さまでした。

いつまでも俺の為に美味しい肉を焼いてくださいね♪

 

 

 

 

 

ではまた。